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子どもの血圧を降下させるためには、運動の強度よりも量が重要であることが英国の研究で明らかになった。研究者は、運動と血圧の関係が成人にもあてはまるのであれば、公衆衛生上、重要な意義をもつことになるとしている。
今回の研究は、11~12歳の男女児5,505人に、運動検出器を1週間装着してもらって実施。その結果、運動強度が中等度から高度の運動を毎日15分行うことにより、収縮期血圧、拡張期血圧ともに0.5mmHg以上降下することが明らかなった。しかし、総運動量と中等度および高度の運動を同時に比較したところ、運動量と降圧との関係は同等のままだったが、運動の強度と血圧との関係は大幅に薄れた。
研究著者で英ブリストル大学歯科口腔学のSam Leary氏は「研究結果は、子どもの運動量を増やせば、降圧の助けになることを示唆している。豊富な運動量は成人まで継続する傾向があり、成人してからの降圧も期待でき、ひいては心血管疾患リスクの軽減にもつながる」と述べている。
研究に参加した子どもでガイドラインが推奨する中等度から高度の運動を1日60分行っていたのは、男児のわずか5%で、女児では0.5%だった。被験者の平均値は、男児で25分、女児では16分。ガイドラインを達成した子どもは、達成していない子どもに比較し、収縮期血圧が平均2mmHg、拡張期血圧では平均1mmHg低かった。研究結果は、医学誌「Hypertension」2008年1月号に掲載された。
(2007年12月11日/HealthDayNews)
(ヤフートピックス引用)
http://health.yahoo.co.jp/news/detail/?idx0=w16071206
★血圧 (けつあつ)とは、血管の内圧の事である。一般には動脈の血圧のことで、心臓の収縮期と拡張期のものに分けて表される。単位は永年の慣行からSI単位系のPa(パスカル)ではなく、mmHg(水銀柱ミリメートル)を使用する。計量法の趣旨及び計量行政の見地からは、一定期間の猶予措置をとった後のPaへの移行が企図されているが、医療現場からは、医療基準の安定性確保等を理由として猶予措置の(無期限に近い)延長や用途を限定する非SI単位としてmmHgの存続を望む意見が多く出されている。
正常範囲を超えた血圧が維持されている状態は高血圧症と呼ばれ、生活習慣病のひとつである。また、正常範囲より低い状態は低血圧症と呼ばれる。低血圧症は、疲れが取れにくいという症状は出るが、一般にいわれる、低血圧ゆえに朝に弱いということは医学的に何も根拠がない。
★高血圧(こうけつあつ、Hypertension)とは、血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態である。高血圧自体の自覚症状は何もないことが多いが、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症リスクとなる点で臨床的な意義は大きい。生活習慣病のひとつであり、肥満、高脂血症、糖尿病との合併は「死の四重奏」「syndrome X」「インスリン抵抗性症候群」などと称されていた。これらは現在メタボリックシンドロームと呼ばれる。
高血圧は原因が明らかでない本態性高血圧症とホルモン異常などによって生じる二次性高血圧に分類される。 本態性高血圧の原因は単一ではなく、両親から受け継いだ遺伝的素因が、生まれてから成長し、高齢化するまでの食事、ストレスなどの様々な環境因子によって修飾されて高血圧が発生するとされる。(モザイク説)
ガイドラインに定められた期間を食事療法(食塩制限 )や禁煙、運動療法を行い、それでも140/90mmHgを超えている場合は降圧薬による薬物治療を開始する。近年は大規模臨床試験がいくつも出揃い、高血圧治療指針(ガイドライン)では科学的根拠に基づいた降圧薬の選択を推奨している。
★低血圧(ていけつあつ)とは、血圧が正常範囲を大きく下回った状態の事を言う。
高血圧は日本高血圧学会にて基準が示されているが、低血圧には基準が存在しない。
血圧が低いだけで何ら症状の無いこともあるが、気分が落ち着かなかったり、イライラしたり、頭がクラクラするなどの症状が訴えられることがある。ただし「低血圧の人間が朝に弱い」という言説には、現時点では医学的な裏付けが存在しない。
血圧は1日の中でも変動しており、体勢でも変化する。例えば横になった後で立ち上がると一時的に血圧が低下し、1~2分掛けて徐々に元の値へ戻る。この際、「元へ戻るまで非常に時間を要する」症状を「起立性低血圧」と呼び、起立時にめまいや頭痛などを伴う場合がある。その他、入浴や食事などによっても一時的に血圧が低下するが、この際にも同様の症状が現れる場合がある。
(Wikipedia参照)
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